三重MIE
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中部と近畿の両方に属する、アクセス良好な土地
三重県は紀伊半島の東側に位置し、南北に細長い形をしています。中部地方と近畿地方の両方に属し、鉄道はもちろん、東名阪自動車道や新名神高速といった道路網が充実。名古屋都市圏・大阪都市圏へのアクセスが良好であることから、企業の工業用地が集中しています。
また三重県といえば、「お伊勢さん」として親しまれる伊勢神宮が有名。映像には、伊勢神宮外宮・豊受大神宮の禊川として知られる宮川が登場します。かつては参拝客が船で行き来し、水運を活用した木材の運搬や造船業なども栄えていました。明治44(1911)年、暴れ川として知られるこの川に初めて架けられた本格的な橋である度会橋を、リアライズトレーラーが渡っていきます。
複雑に入り組む海岸線は養殖真珠の名産地
商工業が盛んな県北部に対して、南部には豊かな自然が広がっています。複雑な海岸線を描く志摩半島の南縁は、日本を代表するリアス式海岸。奥深い入江と島々が、繊細な景観を織りなしています。なかでも名高いのが、大小60の島が浮かぶ英虞湾の風景。英虞湾は真珠養殖の発祥地としても世界的に知られており、島々の間には養殖筏が多く見られます。
リアス式海岸沿いを縫うように走り、鳥羽市と志摩市を結ぶパールロードも、三重県が真珠の名産地であることからその名がつけられたのでしょう。全長約24kmの中途に架かっているのが的矢湾大橋。赤色が印象的なこの橋を渡る、リアライズトレーラーの姿を捉えました。
伊勢神宮と深く結びついた伊勢志摩の海女漁
伊勢志摩には、身体ひとつで海に潜り、アワビやサザエといった海の幸を獲る海女漁の文化が根付いています。この土地の海女は2000年以上前から存在していたといわれており、2017(平成29)年には「鳥羽・志摩の海女漁の技術」が国の無形重要民俗文化財に指定されました。
海女は周辺の島や山の位置、潮の流れなどから潜る場所を判断するそう。海中に潜るわずかな間に、岩間の隙間などに隠れている貝や海藻を見つけ出します。映像に現れる、ダイナミックな泳ぎにご注目ください。
また伊勢志摩の海女文化は、伊勢神宮と深い関わりがあるのも特色のひとつ。祭儀に供される品々のなかでも鳥羽市の海女が獲ったアワビは重要で、熨斗鮑として奉納されています。