埼玉SAITAMA
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道路網・鉄道網が集中する交通の要衝
首都圏の中央に位置し、古くは東京とともに「武蔵国」と呼ばれていた埼玉県。現在も経済や文化において東京と密接な関係にあるのはもちろんのこと、東北自動車道、関越自動車道、圏央道といった6つの高速道路によって東日本の主要都市と結ばれています。6つの新幹線を含めて交通網も発達しており、全国屈指の交通の要衝。その利便性に惹かれ、多くの人と企業が集まっています。
地形に目を向けると、大きな河川がいくつも流れているのが特徴。代表的な河川のひとつが、秩父山系に源をもち東京湾へと注ぐ荒川です。川幅の平均は1500mですが、もっとも広いところでは日本一の2537mに。映像には、この荒川に架かる羽根倉橋が登場します。
雄大な利根川を渡るリアライズトレーラー
荒川と並んでよく知られているのが、同じく一級河川である利根川です。古くから、関東にある日本一の川という意味を込めた「坂東太郎」という異名で呼ばれてきました。その流域は1都5県にまたがり、流域内人口はおよそ1280万人。関東平野全域の産業、経済、政治の発展を支え、現在も首都圏に都市用水や農業用水を供給しています。
映像のなかでリアライズトレーラーが渡っていくのは、この利根川に架かる埼玉大橋。自動車はもちろんのこと、自転車や歩行者も行き来しやすいように設計されています。橋脚の間を豊かな水がどうどうと流れていく、ダイナミックな景色を捉えました。
保存食から生まれた和菓子・草加せんべい
埼玉には多くの地場産業がありますが、なかでも全国的に親しまれているのが草加せんべい。もともと米どころである草加地域では、余った米をせんべいにして保存する習慣があったといいます。江戸時代になって日光街道と奥州街道の宿場である草加宿ができたことにより、このせんべいが特産品として広まっていったそう。現在は製造地や材料、焼き方など、細かい基準を満たしたものだけが地域食品ブランドの「草加せんべい」として認められています。
撮影を行なったのは、草加市内にある髙瀬煎餅店。蒸しあげた米を餅つき機でつく「どうつき」や、薄く伸ばした生地の「型抜き」、コテを押し付けながら焼く「押し焼き」など、洗米から完成まですべての工程を追いかけました。