造船業に製紙業。海辺の工業地帯をリアライズトレーラーが走る

愛媛県は、製造業が盛んな四国きっての工業県です。なかでも古くから海上交通の要衝として栄えてきた今治市は、造船業が盛ん。建造量は国内トップで、小型船から超大型船まで、さまざまな船が世界中の海へと旅立っています。映像には、造船所が立ち並ぶ海岸沿いをリアライズトレーラーが走っていく様子を収めました。
同じく瀬戸内海に面する四国中央市も工業地帯。こちらはパルプ・紙・紙加工品が多く生産されており、「日本一の紙のまち」といわれています。

また愛媛といえば、広島県・尾道市と今治市間の島々をつなぐ「しまなみ海道」も見逃せません。全長は約60km。島と島の間に架けられた海峡大橋を渡っていくトレーラーの姿からは、きっと吹き付ける瀬戸内海の風を感じられるはずです。

独自の品質基準をクリアした「今治タオル」

愛媛県の産業として近年とくに有名なのが、今治市で製造される地域ブランド「今治タオル」。「今治タオル」のなかでも、吸水性やパイル保持性など、独自の品質基準をクリアしたものだけが「今治タオルブランド」として認定されています。映像には、細い糸が織り上げられ、染色され、ふんわりと柔らかなタオルができあがっていく様子を収めました。
撮影は2ヵ所で行なっており、その一社は株式会社丹後。90年以上続く老舗タオル工場を地元出身の夫婦が受け継ぎ、熟練の職人たちとこだわりの商品を世に送り出しています。カメラが捉えた職人の確かな指さばきや真剣なまなざしが、世界に誇る質の高さを物語っているようです。
もう一社は、数多くの今治タオルの染色を手がける染工所・ツヅキボウ今治株式会社。
親会社であるKBツヅキ株式会社の特許技術「TZ酸性酵素法」という、環境にも配慮した加工法をもつ企業です。この技術で加工されたタオルは、綿本来の吸水性と白さが特徴となっています。