神奈川KANAGAWA

3つの政令指定都市を擁する大規模商圏

東京都の南側に位置する神奈川県は、全国で唯一、3つの政令都市を擁しています。人口は東京都に次いで2位。国内でもっとも発展している商圏のひとつです。
なかでも県庁所在地である横浜市は、幕末にいちはやく開港したことから西洋文化の窓口となり、港を中心とした経済圏を形成してきました。現在も川崎港と並ぶ国際的な港湾として栄えています。
海路だけでなく鉄道や道路などの交通網が細かく張り巡らされているのも、神奈川県の特徴です。映像には、高速湾岸線の一部である横浜ベイブリッジが登場。首都高速道路と国道357号線の2層構造となったこの橋は、港湾物流の重要な一端を担っています。

相模湾沿いを走るリアライズトレーラー

神奈川県の観光地として、とくに有名なのが江の島です。鎌倉時代にはすでに、多くの旅行者や参詣者でにぎわっていたのだそう。現在も周囲約4kmという小さな面積のなかに、江の島岩屋や江島神社、新江ノ島水族館など、多くの見どころが凝縮されています。映像にはこの江の島とともに、対岸に向かって大橋を渡るリアライズトレーラーの姿を収めました。
相模湾の海岸線は、三浦半島から真鶴半島まで扇状に弧を描いています。映像の最後に現れるのは、1980年代から整備が進められている新湘南バイパス。コバルトブルーの海沿いを通り、内陸部では富士山を望むこともできる、爽快な幹線道路です。

新鮮な魚と箱根の名水でつくる小田原蒲鉾

県内西部に位置する小田原市では、江戸時代後期から蒲鉾づくりが盛んです。東海道の要所であったこともあり、相模湾の新鮮な魚と、箱根丹沢連山の清らかな伏流水を使った小田原蒲鉾の存在は、全国に知れ渡りました。
撮影を行なったのは、150年以上の歴史をもつ株式会社 鈴廣蒲鉾本店。「水産練り製品製造技能士」という国家資格をもつ職人を中心に、伝統的な蒲鉾づくりを続ける老舗です。化学調味料や保存料、合成の着色料は使用せず、野菜などの天然素材で色鮮やかな仕上がりに。魚の状態は日々変わるため、長年かけて培ってきた職人の技で、塩の量や蒸しあげる温度などを細かく調整しています。