北海道 道東HOKKAIDO DOHTO
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国土の2割以上を占める、最北端の都道府県
日本列島の最北に位置し、日本海、太平洋、オホーツク海に囲まれた北海道。本島と508の島を合わせた面積は47都道府県のなかでもっとも広く、国土のおよそ22%を占めています。稲作、畑作、酪農などが盛んな大農業地帯でもあり、耕地面積も全国第1位。日本最大の食糧基地として、道内の各地で生産性の高い農業が展開されています。
映像に登場するのは、そんな北海道でも指折りの畑作地帯である十勝平野。一年ごとに作物を植える場所を変える輪作によって、小麦や大豆、じゃがいもなどの作物を栽培しています。平野を南北に縦断する帯広・広尾自動車道を駆け抜ける、リアライズトレーラーの姿を捉えました。
眼下に樹海が広がる、標高1139mの三国峠
広大な地域に都市が分散している北海道では、鉄道や航空ネットワークも発達していますが、人流・物流の中心は自動車交通です。迅速かつ安全に移動できるよう、高速道路を含めた道路網の整備が進められています。
映像の終盤では、リアライズトレーラーが国道273号線を走っていく様子を捉えました。北海道の中心を占める大雪山国立公園の東側を通っている道で、途中にある三国峠は標高1139m。北海道の国道のなかでは、もっとも高い地点を通っています。樹海のなかに架かる赤い橋は、高さ約30m、長さ約330mの松見大橋。車窓から見える大自然は、四季折々にドラマティックな美しさを見せてくれます。
圧倒的な国内シェアを誇るじゃがいも栽培
北海道の冷涼な気候は、じゃがいもの原産地といわれる南アメリカ・中央アンデス山脈の高地と似ているのだそう。寒さに強いということもあり、明治時代から開拓が進んだ北海道で、大々的に栽培されるようになりました。現在、道内で栽培されている品種はおよそ50種類。国内で収穫されるじゃがいもの約8割は北海道産です。
撮影では、JA帯広大正と中山ファームに協力をお願いしました。可憐な紫色の花は、代表的な品種・メークインのもの。畑作地帯一面にじゃがいもの花が咲く様子も、北海道らしい景色のひとつです。一方、収穫しているのは男爵薯。長期保存もできるじゃがいもですが、掘り立てを蒸したところに北海道産のバターを乗せたじゃがバターのおいしさは格別です。