本州から香川へ、ダイナミックな瀬戸大橋を渡る

日本一面積の小さな県・香川。多くの島が点在する瀬戸内海に面しており、風光明媚で気候のよい土地として古くから賞賛されてきました。
本州とは、坂出市と岡山県・倉敷市間の瀬戸大橋でつながっています。鉄道と道路が上下二重構造になった、世界最大級の橋。映像にも、青い海と空の間に架かるダイナミックなその姿を収めました。
瀬戸大橋のたもとには、番の州臨海工業団地が広がっています。実は、香川県ではさまざまな工業が盛ん。臨海部を中心に、化学や石油、非鉄金属などの大規模工場が広がっています。この地帯をリアライズトレーラーが走ると、瀬戸大橋のどっしりとした橋脚の連なりが流れていきます。まるでギリシャの神殿のような荘厳さえ感じさせる眺めです。

また映像の冒頭にある朝焼けの景色は、「讃岐富士」と呼ばれる端正な飯野山をバックに撮影しました。街がまだ眠っている時間帯も、トレーラーは走り続けています。

生き物のように弾力のある、できたての讃岐うどん

さて、香川といえばやはり「うどん県」と思う方が多いのではないでしょうか。コシが強く喉越しのいいできたての讃岐うどんは、県民のソウルフード。さっと食べられて満足感が高いため、トラックドライバーにも馴染み深い食事です。
撮影したのは、高松市の清水屋というお店。店主の手によって練り上げられ、伸ばされ、切られて姿を変えていく麺は、まるで生き物のようでした。目の前で打たれ、茹で上げられる臨場感もまた、讃岐うどんの魅力です。
また讃岐うどんといえば、あっさりとした出汁も特徴。いりこと昆布で出汁をとるのが一般的ですが、清水屋では鰹節も使っているそうです。黄金色の出汁の中でふわりと広がる麺を見ると、思わずゴクリと喉を鳴らしてしまいます。