新潟NIIGATA

日本最長の信濃川を渡る、リアライズトレーラー

新潟県は、本州日本海側のほぼ中央に位置しています。東西に細長く伸びており、本州の海岸線は約331km。変化に富んだ風景を織りなし、新潟市の周辺には10列もの砂丘が列をなしています。気温は東京に比べるとやや低い程度ですが、冬場の降水量が多く、とくに越後山脈側は豪雪地帯として知られています。
長野県から流れ込み、県の中央部を貫いて日本海に注ぐ信濃川は、日本でもっとも長い河川。水系全体の流域面積は新潟県の面積と同じくらいで、利根川、石狩川に続く第3位の広さを誇ります。映像には、信濃川をまたぐときめき橋が登場。北陸自動車道の一部である斜張橋を、リアライズトレーラーが渡っていきます。

先人たちのたゆまぬ努力でおいしくなった新潟米

日本海と越後山脈に挟まれた新潟は、食の宝庫です。柳カレイや寒ブリに代表される海鮮に、イチゴの越後姫や洋梨のル レクチエといったブランドスイーツ。地域によって多様な食文化が発展しているのも特徴で、のっぺやいごねり、笹ずしなど、さまざまな郷土料理が伝わっています。
なかでも新潟の米は、生産量が全国第1位。作付け面積も全国トップクラスで、県全体の農業産出額の約6割を米が占めています。今となっては信じられないことですが、かつて新潟の米は品質が低いといわれていました。その評価を覆したのが、品種改良を重ねるなかで生み出されたコシヒカリ。その後、こしいぶきや新之助といった品種も誕生し、国内外から高い評価を得ています。

半年間の積雪と雪解け水が、最高品質の米を育む

映像に登場するのは、魚沼地方の十日町市にある田んぼです。四方を山に囲まれているため昼夜の寒暖差が大きく、半年間は雪に埋もれているという厳しい気象条件ですが、これこそ高品質のお米が育つ秘訣。春には豊富な雪解け水が流れ込み、田んぼを潤して稲に栄養を与えます。魚沼地方には、雪解け水や湧水、雨水といった自然の水だけで稲作を行う棚田も多いのだそう。日本の原風景ともいえる、棚田の風景にもご注目ください。
収穫した米は、魚沼市にある食事どころ・かま炊きめしや こめ太郎の大釜で炊いてもらいました。ふっくらと艶やかに炊き上がったごはんは、見ているだけでお腹が空いてきます。